「聞く」と「聴く」は違い−共感の考え方−

「聞く」と「聴く」は違い−カウンセラーから学ぶ共感の考え方−

コミュニケーションと聞くと「話す力」「伝える力」を考えがちですが、相手の話を「聴く」こともコミュニケーションだと最近では考えられるようになりました。

 

「話す(プレゼンする)」ついて意識をしていますが、「聴く」について意識を向けていません。

 

ディベートを通じて「聴く技術」について教えていますが、技術が解ったところですぐにできないのが、この「聴く」です。

 

話すことよりも難しく、あらゆる学問・・・脳科学、心理学、文学を学んでも、「共感」には辿りつけないかと思います。「論理的思考力」「ロジカルシンキング」では絶対に解決しない問題だと痛感しました。

 

カウンセリングの世界では、自らの判断や評価をいったん外す聴き方が求められます。自分視点ではなく相手視点で相手の言葉を受け止める態度ですね。

 

これを「共感的態度」「受容的態度」ともいいます。似ているようで違うのが、「同感的態度」です。

 

聞いているようで、聴いていない−同感的態度−

 

例えば、誰かがあなたに何か悩みを打ち明けたときを想像してみてください。

 

「うんうん、わかるー、私もそうだったから…」
「同じような経験なら、私もしたことがあるよ。その時はね・・・」

 

と体験を共有しようと試みますが、相手の体験を、相手視点で理解しているのではなく、自分の体験から解釈をしています。

 

「共感」ではなく「同感」であり、相手ではなく自分の経験をみていることになります。

 

共感的態度や受容的態度を深く理解する前に、「同感的態度」について理解しておくことをお勧めします。なぜならこの同感的態度が何者かを知り、「同感的態度」をとらないことにより、「共感的態度」や「受容的態度」が理解できてくるからです。

 

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「受容的態度」「共感的態度」の本質

 

「傾聴」の目的は、話すこと・伝えることを通じて、心の中に溜まっているものを全て表に出す作業の手助けです。不思議なことに、内面を外に出すことで、悩みやキズが和らいだり、自ら問題解決ができるようになります。

 

人は話すことに不安を感じている

 

ただ、悩みを打ち明けたり、内面を開くことは、勇気がいることです。

 

  • 「あの人にこんなことを話しても大丈夫だろうか?」
  • 「もしかしたら・・・笑われるのではないか?」
  • 「最悪の場合・・・拒絶されるのではないか?」

 

誰かに内面を打ち明ける行為は、恥ずかしさや不安との葛藤であり、それ自体が勇気がいる行動なのです。

 

安心させることが大事

 

  • 「あ・・・この人私の話を受け止めてくれるかも・・・・」
  • 「この人なら悩みを打ち明けられそう・・・」

 

と相手から心を開いてもらえるような「受容的態度」が必要になってきます。

 

そのためには、「聴く」ことが大事になってきます。ただ、聴いているのではなく、相手の気持ちに寄り添おうとする、「共感的態度」が大切になってきます。

 

共感とは、相手を理解するという話になりますが、究極的には人の心を理解することはできませんが、その前提に立って、相手を理解しようとする努力と、その態度が全てです

 

実際にやってみると難しい

 

 

 

もちろん、相手の話を聴いていると、イライラしたり、ツッコミたくもなりますが、まずは受け止めましょう。

 

メタ認知をしたうえで、自分の判断や論理はいったん外に置き、まずは相手の気持ちを受け止めることです。

 

(私が)意識していることは、内面を打ち明けてくれた相手に感謝をすることですね。

 

相手から「信頼してもらえた」、「選んでもらえた」という気持ちを裏切らないようにすること。

 

あなたが話すのはそこからです。クレーム処理、対人関係、客商売とコミュニケーション全てに言えることなので、意識したいところですね。