同感的な態度の危険性−年配男性が犯しがちなミス−

共感と同感の違い

共感と同感の違いについてです。

 

年配の男性によくありがちなことですね。

 

●居酒屋でよく耳にする「上司と部下」の会話●

 

仕事で部下がうまく進まず悩んでいたとします。それを見て何とかしなければならないと思ったのか、上司は部下を飲みに誘います。

 

ビールを片手にこんな会話が繰り広げられています。。。

 

 

上司「仕事で何か悩んでいることがあるんだろう。相談してみろ」

 

部下「実はこんなことで悩んでいまして・・・・」と悩みを打ち明けます。

 

上司「なんだそんなことか・・・おれも、若いころはキミと同じような経験があってな・・・」

 

部下「あ、そうなんですか・・・」

 

上司「いやー、そんなのたいした問題じゃないよ。だって・・・・・・・(中略)・・・・・・・おれはなその時な・・・・・・・(中略)・・・・・・・まぁ、人生色々だよな・・・・・・・(中略)・・・・・・・キミはまだ若いんだ!そんなことで悩んでどうする」

 

 

と、上司は部下に対して仕事のアドバイスや仕事に対する心構えを教えています。

 

この瞬間・・・何が起こっているかというと、話の主体が180度変わっているのです。

 

部下の話を遮り、「オレの話を聴け」とメッセージを与えていることになります。

 

もちろん、部下は、気を使ってしまい、自分の話すらできません。

 

それどころか、にっこりと笑いながら、相槌を打ちながら、上司の武勇伝やアドバイスを延々と聴かなければなりません。

 

建前上、上司に話を聴かないわけにはいきません。

 

こうして本題は、上司が部下の悩みを聴くことではなく、上司がかつての武勇伝を部下に聴かせるだけの時間になっていくのです。

 

帰り際に上司は「あー、色々話して楽しかったー、またあいつと飲もう。」とニッコリしているかもしれません。

 

この時点で、意識が完全に部下ではなくアドバイスをした自分自身や満足感に向けられています。

 

私も、過去に仕事で悩んでいたときがありました。

 

「相談に乗るよ」とキャリアコンサルタントの人から心配されたので、
相談をしたらその人の武勇伝、思想、アドバイスを6時間ずっと聴くことになりました。
私が話したのは10分程度でした。

 

結果、課題をたくさん与えられ仕事が増えてしまい、頭の中が完全にパンクしました。

 

心身ともに疲れ果てしまい、翌日占い師のところに駆けつけました。

 

占いよりも、単に思いっきり喋ってスッキリしたかったからです。

 

40分間ノンストップで喋ったら、心の中がスッキリして、占い師のアドバイスを冷静に聴けるようになりました。

 

話を戻すと、もちろん、その人に悪気はありません。真剣だったのでしょう。
何よりも、「誰かにアドバイスをしたかった・・・」って気持ちが先行して、周りが見えていなかったのでしょう。

 

かつての自分にも同じような部分があり、過去の行動を反省した瞬間でした。

 

にも関わらず同感的な態度をとったら・・・
必要以上に新しい情報を与えて、ストレスを与えることになります。

 

毎日勉強ばかりして心身ともまいっている子供に対して、
「この公式を使えば楽に解けるよ」と新しい学習法を教えるようなものです。

 

あなたはその子を楽させてあげたい、と思っているのですが、子供からしたら「また新しいことを覚えるのー。イヤだー」と思うでしょう。

 

 

もしもこれを読んでいるあなたが年配の男性なら気を悪くさせたかもしれません。この点はお詫び致します。

 

ただ、もしもあなたが、ここでお伝えしている「受容的態度」「共感的態度」を受け入れてくれるのであれば、部下や若手から頼られ愛される上司になれます。

 

 

 

 

 

 

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