事実はひとつ、解釈は無限、判断は自由

事実、解釈、判断の法則

 

主張、根拠、論拠と教えていますが、これは「事実」「解釈」「判断」にもなります。

 

「雲」「雨」「傘」の3拍子の法則です。

 

ディベートで学ぶ|事実解釈判断の法則
雲・・・「空が曇っている」(事実)
雨・・・「雨が降りそうだ」(解釈)
傘・・・「傘を持っていこう」(判断)

 

本当に空が曇っていれば、「空が曇っている」と言えば「そうだね」信じてもらえます。事実だからです。ですが、「雨が降りそうだ」と言ったらどうでしょうか?

 

「おそらく、雨が降るだろう」あなたが勝手に解釈をしているだけかもしれません。

 

もちろん、雨に打たれて濡れたくはありません。だから、「傘を持っていこう!」と判断になるわけです。

 

ここでのポイントは、「雨が降りそうだ」の解釈の部分です。事実は1つでも、解釈は人の数だけあります。その人のイメージであり、心の中にあるからです。

 

それによって、私たちは何らかの判断をしています。

 

これだけだとイメージがつきにくいので問題に入りましょう。

 

 

事実、解釈、判断の問題

お友達と一緒に買い物に出かけたときを想像してみてください。

 

「ちょっと最近・・・お金に困っていてさー」みたいな話をしています。
(お金を貸してくれ、って意味ではありません)

 

ウィンドーショッピングをしていたら、
そのお友達が昔から欲しがっていた商品が50%offで販売されていました。

 

「あ・・・これ昔から欲しかったやつだ・・・。でも今お金ないし・・・どうしようかな?」

 

ちょっと迷っています。

 

すると、店員さんが現れて、

 

「今がお買い得ですよ。早く買わないと売り切れますよ!いつ買うの今でしょ!」

 

と猛烈にセールスを仕掛けています。

 

ところが、その商品の値段が5万円・・・・。

 

とはいっても、「欲しいものは欲しい・・・」そんな気持ちに駆り立てられ、

 

お財布からクレジットカードを取り出して、今にも衝動買いしそうな勢いです。

 

やっぱりお友達のオサイフ事情を心配しているので、衝動買いはして欲しくありません。

 

何とかしないと・・・

 

さて、あなたはどうやって友人を「今買うのはやめよう!」と説得するべきでしょうか?

 

考え方

店員さんはお友達に対してどのように説得を試みているでしょうか?

 

事実、解釈、判断の枠組みで見ていきましょう。

 

●店員さんの説得方法

事実:目の前の光景

  • ある商品が50%オフで売っている
  • お友達がその商品を欲しがっている

 

解釈:店員さんのセールストーク

  • 「50%オフは魅力的だ。買わないと損だ」
  • 「もう手に入らないかもしれない」
  • 「いつ買うの!今でしょ!」

判断:「今、買う」という行動

 

この場合、事実は否定できません。本当のことですから。一方で、解釈は違います。

 

「魅力的」、「買った方がお得」、「もう手に入らない」は、店員さんの解釈です。お友達は、この解釈に納得してしまったからこそ、「今買うべきだ」と判断しようとしています。

 

答え→「解釈」に働きかけよう

 

事実は100%認めたうえで、そのお友達に解釈に対して働きかけること。最終的に判断は相手にゆだねること。

 

「価格は50%off」は認めた上で、今買うべきかどうかは別の話です。

 

  • 「お得かもしれないけれど、今はお金の方が大事でしょ
  • 「他のお店ではもっと安く売っているんじゃないの?」
  • 「来月になれば、もっと安くなるかもしれないよ?」

 

と別の視点から新しい解釈を与えてみましょう。

 

すると、「50%Offがお得だから、今買う」から「50%オフだけれど、今買う必要はない」と逆の判断になります。

 

最終的に、どちらに説得されるかは、お友達次第かもしれませんが、「店員さんの言っていることも確かだけど、あなたの言っていることも解るわ」と思ってくれるはずです。

 

この場合、あなたVS店員さんはディベートの試合をしていることになり、そのお友達はジャッジをしていることになります。